1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 21:38:07.44 ID:Jw+br6zA0
職業はプログラマ。この職業、マジでやばすぎる。 

入社日での出来事。 
パソコンを渡される→指示された通り、色々なものをインストール→設計書を渡される。 
「これでおっけーと。んじゃ作れ」 
「え?」 
「いや作れって」 
「あ、え?は、はい」 
「みんな忙しいから、出来る限り自分で解決しろよ」 
そう言って去っていくチームリーダー。 
このまま悩んでてもしょうがない。とりあえず設計書を見てみるか。 
フレームワークがどうのこうの、うんたらかんたら・・・。テストはどうのこうの・・・。 
ワケわからんぞ 



4 名前:1:2007/11/24(土) 21:41:00.67 ID:Jw+br6zA0
5分ほど自力で調べたり、読み返してみる。 
わからん。先輩に聞くか。 
「すいません」 
「えーと、これがこうで・・・」 
「すいません」 
「なんだよこれ・・・。しかしきついな」 
「すいません」 
「できねーよ・・・無理じゃね・・・」 
ダメだこいつ。はやくなんとかしないと。 

5 名前:1:2007/11/24(土) 21:45:18.14 ID:Jw+br6zA0
仕方が無いのでリーダーのところに向かう俺 
「すいません、少しよろしいでしょうか」 
「忙しいから後で」 
「あ、はい」 
1時間ほど待つも音沙汰が無い。もう一度行くか 
「すいません」 
「後でって言っただろ?」 
「えと、どのくらい待てば」 
「仕事が一段落ついたら呼ぶ。それまで来るな」 
「はい」

なんだこの会社、何かおかしいぞ・・・。 



7 名前:1:2007/11/24(土) 21:48:01.31 ID:Jw+br6zA0
それから2時間ぐらい待つも何も無い。リーダーが席を立った。 
こっちに来るようだ。やっとか。 
「できたか?」 
「え?」 
「できたかって」 
「い、いえ・・・設計書がわからなくて・・・」 
「はぁ?最初にそれ言えよ。なんで言わないんだよ」 
「いえ、それを言おうと思って先ほど」 
「ちげーよ。用件をなんで言わなかったかって聞いてんだ」 
ダメだこいつも。はやくなんとかしないと。 



9 名前:1:2007/11/24(土) 21:51:17.94 ID:Jw+br6zA0
「すいません、以後気をつけます」 
「当たり前だ。ほうれんそう知らんのか?報告・連絡・相談は基本だぞ」 
あんたがそれを拒否ったんだろうが、ボケかこいつは。 
「はい」 
「んで、何がわからないんだ。どれだ」 
「全体的に意味がよくわからないんですが・・・」 
「お前やる気あるの?」 
確かに俺が不出来なのは認めるが 
新入社員にどんだけ期待してるんだこいつは。 



12 名前:1:2007/11/24(土) 21:58:25.78 ID:Jw+br6zA0
「全体的とか言われても俺そんな時間ないから。自分でなんとかしてくれ」 
「そう言われましても、少しぐらいは教えて頂かないと私もできません」 
「お前の仕事だろ。自分でなんとかしろよ」 
そう言って去っていくリーダー。と思ったら後ろを振り返った。

「あとそれ二週間後に納品だから、それまでに製造終わらせておくように」 
何言ってんだこいつ。この時点で俺はデスマというものに組み込まれていた。 
大体、製造開始が納品2週間前って有り得ないだろ・・・。 
おそらく先輩とかも着手してたと思うが、新人に一手に任せるというのはどうなのか。 



14 名前:1:2007/11/24(土) 22:01:34.18 ID:Jw+br6zA0

とりあえず自分の力では到底及ばないことが分かった俺は、他の先輩にもあたることにした。 
「すいません」 
「ん?」 
おぉ、返事が 
「ちょっと教えて欲しいんですけど」 
「どれ?」 
「この設計書の、ここがよくわからないんですが・・・」 
「どれどれ。なるほど」 
「どういう意味か教えて頂けませんか?」 
「あぁいいよ」 
おぉ、まともな人も居るじゃないか。先輩は俺の席の方に移動していった。 


15 名前:1:2007/11/24(土) 22:05:27.21 ID:Jw+br6zA0
席についてソースを追いかける先輩。唸っているようだ。 
「君、プログラム暦何年ぐらい?」 
「1年未満です」 
「1年未満・・・。それじゃこれ無理じゃないかね・・・。納期いつ?」 
「リーダーが二週間後って言ってました」 
すると無言で席を立つ先輩。 
「あの」 
「俺も仕事忙しいから・・・」 
俺は不安をあらわにした表情で辺りを見回す。 
全員、明らかに無視している。

なんだ、一体何が起ころうとしているのだ 



20 名前:1:2007/11/24(土) 22:08:22.71 ID:Jw+br6zA0
とりあえず席に座り、設計書を読み直す。 
意味の分からない単語はおいて、分かる部分だけ抜粋。 
あとは元出のプログラムを見る。当たり前だが意味がわからない。 
しかしそんなことを考えても無意味なので、
一番最初に処理を行うであろう部分から追いかけていく。

何となくだが、光が見えてきた。ギリギリでどうにかなるレベルだ。 
分からない部分が多すぎるが、設計書を見る限り、修正点に限ればどうにかなるレベル。 
やってやるぜ。そう思ってたら、リーダーがやってきた。 

22 名前:1:2007/11/24(土) 22:11:06.60 ID:Jw+br6zA0
「どうだ、できたか?」 
「はい、やっとソースが読めるようになりました」 
「いや、できたかって」 
「い、いえ、それはまだです・・・」 
「おまえ遅いな。そんなんじゃウチでやってけないぞ」 
「す、すいません」

どんだけハイスペックが要求されるんだ。

「あと今日のスケジュール、モジュール1本完成だからな。それこなさないと帰れないぞ」 
何を言ってるんだこいつ。


 
23 名前:1:2007/11/24(土) 22:13:06.28 ID:Jw+br6zA0
「え・・・?それはちょっと無理な気がするんですが・・・」 
「無理じゃない。夜11時までには終わるだろ」 
「えぇ?定時って5時じゃないですか」 
無論、定時で帰れるとは思ってないが、一応。 
「ばかやろう。定時なんてものは都市伝説だ。フィクションっての知らんのか?」 
「え、就業規則が」 
「うちの定時は夜10時だ」 
とんでもないブラック会社だ。もちろん残業代なんて出ないぜ。 
しかし考えていてもしょうがない。とっとと完成させなければならない。 
完成させれば帰れるんだ。 



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:16:14.81 ID:ovtcn++O0
どんな分野のプログラムなんだ 
事務処理 
制御系 
ゲーム 
etc. 

26 名前:1:2007/11/24(土) 22:18:11.73 ID:Jw+br6zA0
今、話で出ているプログラムは制御系だった。 
言語はVB.netとC♯。前者はかじってたから良いものの、
C♯とか初見で意味わからなかったな・・・。 

続き。 
ちょこちょことソースをいじる。あらかた修正を完了させた。 
ここらで軽くデバッグしておくか。おっと、その前に保存してと。 
実行ボタン押下。 
パソコンが激しく音を立てる。 
数分経過。何も起こっていない。 
(おかしいな?)

フリーズしていた。 

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:19:17.20 ID:XZqEopiqO
うわあああああああああああああああああ 

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:20:28.03 ID:IkfLVHJx0
プログラムなんて知らない俺にもわかるように 
難易度をFF風に教えてくれ 


37 名前:1:2007/11/24(土) 22:23:50.31 ID:Jw+br6zA0
>>30 
すまん。FFはほとんどわからないからDQでいいかな。 
最初の敵がスライムではなく、ギガンテスだった。こんなレベルだ。 

(マジか?) 
強制終了にして、再度チャレンジする。 
フリーズ。 
(おいおい) 
何度やってもフリーズする。どうなってんだ? 
パソコンのスペックを調べる。 
メモリ128MB 
俺は目を疑った。さすがにこれは自力じゃ無理だ。 
「リーダー、すいません」 
「おまえ、人の話聞いてる?」 
「え?」 
「仕事が一段落ついたら呼ぶ。それまで来るなって言っただろ」 
「いえ、仕事に支障をきたすことが起きたので報告しに来たんです」 
「なんだほうれんそうか。どうした」 
ほうれんそうなら良いらしい。 


48 名前:1:2007/11/24(土) 22:28:43.53 ID:Jw+br6zA0
プログラムが分からない人にも理解してもらえるように噛み砕いて書いてるんだが 
それでもわからなかったら質問してくれ。 
心優しい人が解説してくれるに違いない。 

「パソコンのスペックが低すぎて、デバッグができないんです」 
「おまえ、色んなもの起動してるだろ」 
「え、はい・・・。そりゃ設計書とか見ないと仕事できないですから・・」 
「素人か。まず印刷して紙にしろ。そうすればデバッグもできる」 
「は、はい」

何か目の付け所がおかしい。今時128MBのパソコンなんて、ノートでもないぞ。 
言われたとおり、設計書を印刷する。 
色々と機能停止させて、デバッグ開始だ。 
この時点ですでに5時半。 


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:30:35.51 ID:ovtcn++O0
128M なのに VB で組む(める)制御系の仕事? 
良く分からんな

 
56 名前:1:2007/11/24(土) 22:34:26.69 ID:Jw+br6zA0
>>51 
すまん、俺も正直わからん。あのプロジェクト自体が謎すぎた。今でもわからん。 

デバッグ。ビルドエラー。 
何かおかしいらしい。赤い波線の部分に目をやった。 
(ここ俺いじってないぞ・・・) 
とりあえず追いかける。 
共通で使用している部分でエラーが起きていた。 
つまるところ、先駆者のエラーだ。ド素人の俺にこれはどうにもできん。 
・・・リーダーの所にいくか 
「す、すいません」 
「なんだ」

画面に目をやって、全然こっちを向いてくれない 


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:37:17.69 ID:OuQJcexf0
賃金はどのくらい貰えるの? 



63 名前:1:2007/11/24(土) 22:39:29.18 ID:Jw+br6zA0
>>60 
初任給で、手取り18万だったかな 

「あの・・・ちょっとエラーが出まして」 
「エラーはよくあるよ。追いかけて自分で直せ」 
「いえ、それが」 
「自分で直せないと、今後苦労するぞ」 
「そうではなくて」 
「仕事の邪魔だよ。俺だって暇じゃないんだぞ」 
「・・・はい」 
どうすればいいんだよ 

75 名前:1:2007/11/24(土) 22:42:40.61 ID:Jw+br6zA0
(俺のせいじゃねーよ・・・) 
席に座る。コメントを頼りにプログラムを追っていく。 
しかし動作が遅い。 
F8だっけ、F10だっけ。Fボタンで、
文章(クラスやメソッド)や単語(変数や定数)の定義元まで飛べるんだが 
それすらも遅い。タイムロスが激しすぎる。

俺はこの時点でイライラしまくりだった。 
定時で帰れるとは思わなかったが、
残業代無しでこんな理不尽な働きをしないと
いけないことに怒りが頂点だった 
新入社員だとこういう人は結構多いんじゃないか。

「おっせーな・・・」

とりあえずデバッグの原因は見えてきた。 
要するに、Aの数字が1~5までの範囲なら稼動するが 
それが6以上になると動かないという単純すぎるミスだ。 

 
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:43:31.14 ID:OuQJcexf0
なんだかんだで理解できてる>>1は凄いとおもう 

 
83 名前:1:2007/11/24(土) 22:47:07.92 ID:Jw+br6zA0
こんなのでよく納品したな・・・。誰だよ、製作者は。 
大体、納品するプログラムモジュールの先頭には、
コメントで製造者と製造日が書いてあるので、それを見てみる
 


リーダーだった。
 


おめーかよ・・・。 
つーか、マジかよ。おまえが作ったのに、自分で直せとかほざいてたのかよ。 
もう俺はさすがに我慢の限界だったので、リーダーの所まで行った。 
「すいません」 
「おまえな」 
「あのプログラムを先に作った人のエラーで、先に進めないんですけど。
修正をかけるだけなんじゃないですか?」 
「おまえがいじったせいでおかしくなったんじゃないのか」 
「いえ、追いかけた所、共通部分でのエラーでした」 
「はぁ?誰だよ、あれ作ったやつは。ちゃんと仕事しろよ」

おめーだ 

89 名前:1:2007/11/24(土) 22:51:12.71 ID:Jw+br6zA0
「コメントを見たところ、リー」 
「上原!おまえだろ、ふざけるなよ!!」

いや、おめーだよ 
上原さんは挙動不審で、いつも「あ、あ、ああ」とか言って会話にならない人だ。 
失敗をみんなから押し付けられている・・・。 
たぶん人間恐怖症かそういうのを患っていると思う。ホントに見ててかわいそうになる。 
ちなみにトイレ行く時、何故かいつもスーツの上着を脱いでいく。 
大便だとメガネも外す。上原さんを観察し続けた俺が言うから間違いない。 


95 名前:1:2007/11/24(土) 22:53:37.17 ID:Jw+br6zA0
「え、は、は」 
「上原!おまえだろ!!」 
先輩たちは真顔でPCに向かっていた。いや、誰か反応してあげてよ 
「は、はい」 
「ほらな。あいつはあんま仕事信用できないから」

いや、だからお前だろ
「いえ、コメントを見る限り、リーダー」

ここでさっき話しかけてもオールスルーだった井出さんが声をあげた 
「おーっとここでデバッグ成功!!」 
空気を読む俺 
「わかりました」

この会社は腐っている・・・。 


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 22:55:39.81 ID:6NWrD+qy0
それネタだろ? 
井出の立場何なんだよwww 

108 名前:1:2007/11/24(土) 22:59:00.98 ID:Jw+br6zA0
>>99 
いやマジだ。井出さんはリーダーと仲が良い。
リーダーが喫煙室に行くと、井出さんも行く。 
その逆も然りな関係。 

「上原!真面目に仕事してるのか?新入社員の1に示しがつかんぞ」 
あわわ・・・という顔で上原さんが頷いている。8回ぐらい 
「よし、もうこの件はいい。1も気をつけろよ」 
いやだから貴様だ 
「えと、リーダーも気をつけてくださいねw」 
和やかに言う俺。すると井出さんが 
「おーっとさらに成功!!!」

わかったよ・・・。もうわかったから・・・。 
席に戻り、このクソ単純なバグを取る。 
修正作業の再開だ。時間は19時にさしかかろうとしていた。 


116 名前:1:2007/11/24(土) 23:02:51.37 ID:Jw+br6zA0
あれから何度かデバッグ・フリーズを繰り返し、とりあえずは修正点については完成した。 
次は新規作成部分だが・・・ 
時間はすでに21時になっていた。 
このままじゃホントに23時どころか、朝になってしまうぞ。

言っておくが、この日は入社日だ。
入社日は万国共通で定時で帰れるものだと思っていたが・・・。 
しかし異常なのが、誰一人として帰ろうとしない。

いや、帰れない。
 
中にはジュースのペットボトルを5本ぐらい横に並べて、耐久戦に臨む人も居た。 
俺は昼飯も食わずに没頭してたので、さすがに腹が減ってきた。 
飯ぐらい食ってもいいよな・・・ 
 
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:04:50.96 ID:ZoREpI1p0
入社日なのに上原さんの行動見すぎだろw 
それは愛なのか? 


123 名前:1:2007/11/24(土) 23:06:40.42 ID:Jw+br6zA0
>>121 
上原さんのデータは入社日から現在までの統計なんだぜ 

あれから何度かデバッグ・フリーズを繰り返し、とりあえずは修正点については完成した。 
次は新規作成部分だが・・・ 
時間はすでに21時になっていた。 
このままじゃホントに23時どころか、朝になってしまうぞ。 
言っておくが、この日は入社日だ。入社日は万国共通で定時で帰れるものだと思っていたが・・・。 
しかし異常なのが、誰一人として帰ろうとしない。 
いや、帰れない。中にはジュースのペットボトルを5本ぐらい横に並べて、耐久戦に臨む人も居た。 
俺は昼飯も食わずに没頭してたので、さすがに腹が減ってきた。 
飯ぐらい食ってもいいよな・・・。 


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:07:36.78 ID:vjaZQ7cj0
>>123 
お前その文章さっきのと同じだぞwww 

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:08:03.23 ID:+RLFXX3U0
>>123 
志村ーそれ二回目 

137 名前:1:2007/11/24(土) 23:09:44.44 ID:Jw+br6zA0
ごめんね。ちょっと軽く吐き気がしてるんだ。思い出すときついんだ。 
ホントにごめん。 

自作してきた弁当を取り出すと 
「おい、今昼休憩じゃないぞ」 
「いえ、お腹がすいたので・・・」 
「昼は?」 
「食べてないです」 
「それはお前が悪い」

はぁ?

「いえ、忙しすぎて食べれなかったんです」 
「まぁ今日は入社日だから良いわ。明日からは束の間の昼休憩を大事にしろよ」 
何とか許可を得た俺は弁当を食いながら新規作成・・・。 
だが、修正部分ですら手こずっていた俺に、新規作成など出来るはずもない。 
設計書を見ても全然わからん。 
時間は22時を回っている。目の疲れも限界点突破。 
だが誰も帰らない。 
異常だ・・・異常すぎる・・・。 
俺は帰宅を願い出ることにした。 


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:11:00.73 ID:auI0ntZ00
まぁ、22時で誰も帰らないってのは、他の職種でも良くあること 

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:11:13.61 ID:+XGliojI0
>>時間は22時を回っている。目の疲れも限界点突破。 
>>だが誰も帰らない。 
>>異常だ・・・異常すぎる・・・。 

普通だと思うおれは感覚がマヒしてるのかな(´∀` ;) 


147 名前:1:2007/11/24(土) 23:12:49.02 ID:Jw+br6zA0
>>140,>>142 
だよな・・・。新人時代の俺は甘かったよ。 
今じゃむしろ早いぐらいだ。 

「すいません」 
「またか。なんだ」 
「帰らせて欲しいのですが・・・」 
「仕事終わったのか?」 
「修正分に関しては終わりました」 
「あぁじゃあいいよ。明日、新規作成の部分を完成させれば良いから」 
「はい。おつかれさまでした」

やっぱ俺が担当なのか。無理だぞ・・・。設計書そのものが理解できないんだから・・・。 
俺は半分、廃人状態で電車に揺られながら帰宅した。 

すまん、ここまで書いて思ったが、俺の過去の部分について全く触れてなかった。 
新卒だったら、誰が好き好んでこんな会社に入るかって話だからな。 
キリが良いので、過去について触れたいんだが、それともこっち書いた方がいいかね・・・。 


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:14:33.31 ID:2tFO8m+s0
過去から聞きたいです 

165 名前:1:2007/11/24(土) 23:17:25.95 ID:Jw+br6zA0
過去から書かせてくれ。すまない。
プログラマのブラックの事を伝えたかったのだが。 

一気に話がさかのぼり、学生時代に戻る。 
学生時代のことをダラダラ書いてたら、肝心のブラック部分がおろそかになるので 
あまり詳しくは書かないこととしよう。

要するに、典型的ないじめられっ子で、中学まではちまちま登校拒否をしていた。 
高校もクソバカな所しか入れず、同じようにいじめられていた。 
そんな俺の唯一の友達がパソコンと、オタのケンジだった。 
あーここから少し長いかもしれない。すまん・・・ 

178 名前:1:2007/11/24(土) 23:20:42.59 ID:Jw+br6zA0
ケンジはプログラミングのオタで、中学校の頃からマイコン部とかいうマニアックな部に入っていた。 
そこでは上であがってるが、ベーシック言語でプログラムを作るというのが活動内容なんだ。 
ベーシック言語については、誰か解説してくれねーかな・・・。 
C言語の基礎だから、これをやっておけば割と基礎が身につく。 
俺はそのケンジからパソコンという機械を教えてもらった。 
当時はまだネットが知名度がそこまで高くなかった時代だ。 
いや、高かったのかな。中学生は少なくとも知らない奴が多かったな。 

スペックとしては 
27♂ 
童貞・彼女無し 

こんなもんでいい? 

194 名前:1:2007/11/24(土) 23:25:29.40 ID:Jw+br6zA0
んで、同じようにベーシック言語で色々といじくり回してた。 
しかしだね。ベーシック言語なんて10KBとか30KBとか、そんな世界だぜ。 
んで、その限られたバイト数でやれることなんてたかが知れてる。 
俺は全く面白くなくて、むしろペイントで絵とか描いてた。 
もちろん家で。すると親が 
「あんたそれじゃ引きこもりだよ。学校行って友達と遊びなさい」 
元気な母ちゃんと 
「まぁまぁ。やりたいようにやらせてあげなさい」 
温厚な父ちゃんのやり取りを毎日のように聞いていた。 
しかし俺はひきこもりまくりんぐの俺は、高校を中退。というか進学できなかった。 
そしてN E E T 

これがブラック会社に入ってしまった理由の一つだ 

207 名前:1:2007/11/24(土) 23:29:14.06 ID:Jw+br6zA0
まさに暗黒時代であるNEET。しかし働く気なんて全く起きない。 
一方のケンジは大学に進学。 
時間はどんどんと過ぎていく。伸びるNEET期間。
無駄に上がる絵のスキル。そして発見した2ちゃん。 
そんな俺が26歳の時である。つまり去年。 
「あんた早く働いてよ」 
「彼女作って結婚して」 
「早く親を安心させて」 
が口癖だった母ちゃんが死んでしまった。 
自転車が横転、車に引かれて即死だった 


212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:29:58.40 ID:tjJODihn0
まぢか・・・ 

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:30:12.52 ID:lXO/tSbA0
一気に鬱になった 


237 名前:1:2007/11/24(土) 23:34:08.43 ID:Jw+br6zA0
俺は大泣きに泣いた。いつも口うるさかった母ちゃんが急にコロリと死んだ。 
まさに絶望だったな。そして父ちゃんが俺にこう言った。 
「なぁ1・・・。わしは母さんみたいに、強く言えないけどな・・・」 
わかってるよ父ちゃん・・・。わかってる 
「働いてくれないか・・・」 
わかってる 
「でないと、死んだ母さん報われないよ・・・。社会を経験して欲しいんだ・・・」 


かなりはしょったが、これが働くことになった最大の動機だ。 

んで、俺は働くというわけで、求人を探すことした。 

今涙でぐしょぐしょだから、書くのが遅くなるかもしれん。すまんな


 
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:34:34.26 ID:znmUygTW0
ないた・・・・・・ 
かーちゃん・・・ 

267 名前:1:2007/11/24(土) 23:40:44.93 ID:Jw+br6zA0
しかし最終学歴が中卒で、10年前後NEETやってた俺だ。 
はっきり言って、全く話にならない。 
しかも俺の性格だから、営業みたいな仕事は向いてないから、さらに範囲が狭い。 
俺はこのままではどうにもならないという事で、
10月にある基本情報技術者試験の勉強を始めた。

去年の5月の話だ。5ヶ月で取れるのか。取れるわけがないと誰もが言うだろうな。 
けど、俺はケンジにお願いして基礎から全てを教わった。 
それこそ今の就業時間に劣るとも勝らないほどの勉強時間だ。 
その結果、俺は合格点ギリギリで一発合格を果たした。

国家資格だから、これでただの中卒というわけじゃなくなった。 
しかし現実は甘くなかった。やっぱ落ちるわけだよ。 
9割の会社はどこも書類選考で落とす。 
当たり前だけどな。そんな俺に父ちゃんは 
「おまえはよく頑張ったよ。これなら母さんも納得するよ」 
と言ってくれてたが、俺はダメだった。 
とにかく頑張り続けた。 


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/24(土) 23:44:52.16 ID:S22eQ51t0
気を悪くしたらすまんが、ニートの将来が暗いのは自分が積み重ねてきた負債のせいだろう? 
自己責任もいいところじゃないのか? 
同情の余地はないと思うんだが 

 
297 名前:1:2007/11/24(土) 23:46:51.80 ID:Jw+br6zA0
>>286 
正論すぎる・・・。 
結局、自分が全て悪い。大検に関しては時間と金の問題があったから難しかったかな・・・。 

そして、やっと今の会社の面接に行き着いた。 
小さい会社で、社員も15人ぐらいしか居ない。 
社長は良い人で、途中で泣いてしまった俺に 
「絶対取ってやる。安心しろ。帰って天国のお母さんに報告しなさい」 
と言ってくれた。 

以上が、入社日の時点でやめなかった理由だ。 
しかし地獄だった。 
母ちゃんには悪いが、辛すぎるよ。ホントに・・・。 
さて、本題に戻るか。 


313 名前:1:2007/11/24(土) 23:50:06.90 ID:Jw+br6zA0
帰宅した俺は、社会の荒波にもまれ憔悴しきっていた。 
「どうだった、会社は」 
「最高だったよ。上司たちも凄い優しい人ばっかだし。俺がんばれると思う」 
「そうかそうか」

そして自室に戻る。現在23時。とりあえず寝たいが、風呂に入らなければならない。 
あと明日の新規作成部分について、少しでも予習しなければならない。 
ちなみに、紙媒体は情報漏えいの関係で持って帰れないことになっている。
これは仕事も同様プログラマの帰れない理由はここにある。 
自社作成の場合もそうだし、他社に行く場合だとさらに厳しい。 

330 名前:1:2007/11/24(土) 23:54:09.94 ID:Jw+br6zA0
すでにいくつか出ているが、社長の発言の意はまさに、
企業戦士ゲットだったのではないかと思う。 
自分でメモった内容を40分ほど予習してみるも、やはり意味がわからない。 
今日教えてくれそうになった先輩に聞いてみることにし、俺は眠りについた。 

そして翌日。 
出勤する。開発室に入った瞬間 
パチパチ!!一斉に拍手が。 
俺は今日誕生日じゃないぞ

「二日目来たね!!」

「やったよ!!」
 

く、腐っている・・・。 


351 名前:1:2007/11/24(土) 23:58:40.66 ID:Jw+br6zA0
「おはようございます・・・」 
席につき、パソコン起動。しかし遅い。OSも98だというのも物悲しくなってくる。 
ちなみにリーダーはまだ来ていない。 

とりあえず設計書を持って、例の先輩のところに行ってみた。 
そこでちまちま教えてもらう。この人は本当に良い人だ。 
うちの会社は出勤・退勤の管理を掲示板で行っているのだが、
この人の昨日の退社時間は3時20分となっていた。 
おぞましい時間だ。 

俺はどうにか内容を理解し、自分の席へと戻った。 
リーダーがやってきた。 
「おはよう。おまえ来たのか」 
コイツも言うか 


374 名前:1:2007/11/25(日) 00:02:52.01 ID:xZORwDLZ0
「はい、それは当然・・・」 
「根性あるな。で、新規作成できそうか」 
「わからないです。とりあえずやってみます」 
すると周囲から「おぉ・・・」という声が。 
こいつらの次元が低すぎる。 
「おい、上原」 
「は、は、は、は」 
「おまえ、このプロジェクト担当してただろ。1がわからなかったら教えてやれ」 
いやお前が担当者だ。 
「は、は、は」 
「ということだから、上原に聞け」

何はともあれ、今日は助っ人がつくらしい。 
この会社、初日を最強に厳しくして、次の日からは少し緩めになるのか・・・? 

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 00:01:25.26 ID:jUE27yDB0
>>1が来ない事に金賭けてた奴がいるな・・・

 
392 名前:1:2007/11/25(日) 00:07:23.77 ID:xZORwDLZ0
>>366 
そ、そういうことか!!鬼才あらわる 

おし、さっき先輩に聞いたメモを見てと。 
まだ分からないところがあるが、出来ないことはなさそうだ。 
新しくクラスを作って、メソッドを組み込んで・・・。ここはループさせればいいな。 
この調子で俺はプログラムを組み込んでいく。

しかし問題発生。SQL文の条件が当てはまらない。設計書のミスか? 
上原さんに聞きに行く 
「すいません、上原さん」 
「は、は、はは、は」 
まだか 
「は、はい」 
よし 
「ここのところなんですけど・・・」 
説明する 
「え、えと、そ、そそそそ、そこ」

ダメだこいつ。はやくなんとかしないと 

416 名前:1:2007/11/25(日) 00:13:21.97 ID:xZORwDLZ0
「で、でででで、ですから、えっと、え、え、え、えっと」 
説明に10分ぐらいかかる。はっきり言って全然わかんないが、
ここで聞いても時間が勿体無い 
「わかりました、ありがとうございます」

切り上げた。自分で考えないとダメだ。
ここで他者をアテにするということは、自滅するも同然だ。 
何とも腐った会社。ブラックすぎる。ていうか、マジで残業代払えよ! 
しかしわからん。設計書の条件自体がすでにおかしい。記憶によると 

時間A >= 時間Bが必須条件のはずなのに 
その派生である次の条件が、時間A < 時間Bだったはず 

つまり、どうやっても派生条件にいかんのだ。 
リーダーのクソ野郎。俺は席を立ち、リーダーのとこへ向かった。 

437 名前:1:2007/11/25(日) 00:18:44.05 ID:xZORwDLZ0
「あの、すいません」 
「ん?上原に聞け」 
いや、設計書の作者はあんただ。 
「いや・・・」 
「おまえ、俺がどんだけ忙しいか知らないだろ」 
「ですが、教えてもらえないと」 
「だから上原に聞けよ!!俺はお前のお守りじゃないんだぞ!」 
怒るのかよ。すかさず井出さんが 
「スペシウム光線!」 
わかったよ。口答えしませんから。 
「わかりました。すいません」 
「上原に聞けよ」 
わかったって。設計書をいじくるのはマズイので、我慢して上原さんの所へ向かうことに。

この時、すでに12時前。
 
昼ごはんタイムまであと少ししかないのを俺は気付いていなかった。 

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 00:19:55.92 ID:LnRS6lxJ0
リーダーと井出は本当に腐敗してるな 

なんなんだそのコンビはwww 

459 名前:1:2007/11/25(日) 00:23:11.59 ID:xZORwDLZ0
上原さんに聞くとき、注意点がいくつかある。 
その中で一番重要なのが、質問内容を漠然としすぎないこと。 
俺はそれを踏まえて聞いた。 
「このSQL文なんですけど、この条件だと次の条件にどうやっても行かないんですよ 
 私の予想だと、上の条件か下の条件のどっちかが不等号逆だと思うんですが」 
「そ、そそそそそそ、そう」 
まだか 
「そそそそ、そうですね。ちょ、ちょちょ、っと」 
まだか 
「お、お、お、おまちくだ、さささ、い」 
そう言って設計書を眺める上原さん。 
「あ、あ、あ、あ、あ」 
「わ、わ、わわか」 
わかったか。さぁどっちだ。

「わか、わかりま、ま、せん」

orz 
そりゃねーよ!!! 

 
482 名前:1:2007/11/25(日) 00:27:55.22 ID:xZORwDLZ0
>>458 
素晴らしい指摘だ。まさにその通りだよ。 
井出さんが居なかったら、上原さんとリーダーのやり取りは
殺伐し過ぎてて聞いちゃおれん 
だが、井出さんは部下に仕事を教えないから、
これが難ではある・・・。無論、最悪はリーダーだ。 

「ありがとうございました・・・」 
自分の席に戻る俺。時計を見る。12時55分。 
やべぇ。昼飯食べないと。 
急いで弁当を開ける。神速で食べる俺。 
しかし 
「休憩終わり。がんばるぞ」 
く、食えなかった。ちくしょう上原・・・! 
いや違う。悪いのはリーダーだ。上原さんは被害者なんだ。 
設計書について聞きに行かなければ。
 

 
497 名前:1:2007/11/25(日) 00:31:43.16 ID:xZORwDLZ0
「あの、すいません」 
「だから上原に聞けって言ってるだろ!おまえある?」 
「聞きましたが、上原さんもご存知ないみたいです」 
「おい上原ぁ!!」 
始まったよ。もう慣れたが、この頃は結構怖い 
「は、は、は、は」 
「おまえが作ったんだろうが!なんで知らないんだ!仕事なめてるだろ!」 
それはおまえだ 
「す、す、すすい、ま」 
「今回は俺が見てやるけど、次やったらおまえ給料差し引くぞ」 
「す、す」 
その瞬間 
「すっしくいねぇ~!」 
井出さんわかったから。 
設計書をリーダーに見てもらう。するとバツが悪そうに 
「あー・・・派生条件がおかしい。修正しといて」

いや謝れよ 
 

 
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 00:28:16.06 ID:OOYieyaC0
>>1が取れる最善の策は、リーダーの軍門に下って 
会社が潰れるまでなるべく穏便に給料を貰い続けることだな 
言っちゃ悪いけどあと3年持たないよその会社 
ちなみに「リーダーの軍門に下る」っていうのは簡単に言うと 
リーダー達と一緒に上原さんをいじめる側に回れってことだ

 
 
528 名前:1:2007/11/25(日) 00:37:31.31 ID:xZORwDLZ0
>>483 
いや、それはダメだ。かわいそすぎる。 
俺は中立の立場を守るぜ。
人間として大切な何かを失ったら母ちゃんも悲しむ。 

「どうもありがとうございました」 
「おう。お前もよく気付いたな。使えるぞ」 
おまえに言われても嬉しくない 
ん?熱い視線を感じる。上原さんが俺を凝視していた。 
「あ、気にしないでください。もう大丈夫になったので」 
「ど、どどどう」 
「上原ぁ!!仕事に戻れ!!!」 
「ははは、は」 
井出さんも今回ばかりはダメなのか。真顔でPCに向かっている。 
俺は席に戻り、SQL文を修正。例外処理も組み込む。 
6割がた完成した。この時点で5時過ぎ。 
あと4割だ。 


554 名前:1:2007/11/25(日) 00:43:20.71 ID:xZORwDLZ0
しかしここで大問題が発生した。 
なんと、設計書がここで途切れているのだ。 
こんな事有り得るのか。

普通の業務は、設計書作成→製造・デバッグ→テストという工程で進むのだが 
なんと一番最初の設計書作成が欠落していた。 
リーダーの仕事のテキトーさに俺は絶望した。 
上原さんに聞くのがお門違いなので、リーダーの元へと行く

「すいません」 
「なんだよ」 
機嫌が悪いようだ 
「設計書のことなんですが」 
「上原に聞け」 
「いえ、設計書が途中で無くなってます」 
紙面で見せる。するとリーダーの顔が鬼の形相に。 
「おい上原ぁ!!!!!!!!!!!!」

なんでもかんでも上原さんだな、こいつは・・・ 


578 名前:1:2007/11/25(日) 00:49:08.30 ID:xZORwDLZ0
「はははははは、はい」 
「おまえ設計書作ってねーだろ!?」 
「え、え、え、ええええ、えと」 
リーダーの声がデカすぎて、みんな何事かとこちらを見ている。 
俺はこんなことより、設計書がどうなるか不安でしょうがない。
早く仕上げてくれないと、死亡フラグが成立する。

「設計書作ってねーだろって聞いてんだよ、答えろよ!」 
紙面を投げつける。上原さんの顔に直撃し、メガネがズレた。 
「す、すすすすす、すい、すい、すいま」 
「おまえいい加減にしろよ!プロジェクトどうすんだよ!」 
「すいま、すいま」 
「睡魔じゃねぇ!!20分で仕上げろ!!できなかったらお前が1の仕事を肩代わりしろよ!」 
リーダーガン切れ。

あらかじめいうと、設計書の担当はリーダーだ。 
スケジュール表で確認した。 
上原さんも上原さんで、すいませんなんて言うからややこしくなるんだ。 
で、俺の予定はどうなるんだ・・・ 


604 名前:1:2007/11/25(日) 00:54:00.11 ID:xZORwDLZ0
「おい、1」 
「はい」 
「おまえもう帰っていいよ。上原に全部やらせるから」 
「え、でもそれは」 
ここであの優しい先輩、藤田さんが登場 
「リーダー、上原さんはすでに4つもプロジェクトを抱えていますし 
 ここでさらに仕事を上乗せすると、回りきらないんじゃないでしょうか」

実質、この人がリーダーみたいなもんだ。
ブラック会社が何とか回っている理由は、こういう所にある。 
井出さんのようなタイプ、藤田さん、上原さん、リーダー・・・。
全ての人たちが上手く噛み合っているのだ。

「それもそうだな。まぁとりあえず設計書だけは上原にやらすから、
お前はもう帰れ。居ても意味ないから」 
「はい」

こうして2日目は残業一時間ちょいで帰れた。 

628 名前:1:2007/11/25(日) 00:58:59.40 ID:xZORwDLZ0
帰宅。父ちゃんが 
「今日は早かったな! 褒められて帰ってきたんだろw」 
父ちゃんは定年退職しており、俺が帰ってくると嬉しそうに話しかけてくる。 
「褒められまくったよ。凄い楽しい」 
おまえらだってこう答えるだろ?
 
「そうかそうかw 母さんも喜ぶだろうなぁw」 
とりあえずはこんなもんか・・・。さて、俺はこれからどうなるか・・・。 
自室に戻る。VBは設計書待ちだから、
その間にC♯の方をやれって来るだろうと予想ができた。 
会社から参考書をかっぱらって来たので、構文や変数定義などの基本事項を抑える。

明日はどうなる・・・。 
俺は眠りについた。そして翌日。 

662 名前:1:2007/11/25(日) 01:03:39.59 ID:xZORwDLZ0
「おはようございま・・・」 
う!俺は一瞬、体が止まった。

目線の先では、上原さんが死にそうになりながらキーボードを叩いていた。 
何かヨダレ垂らしながらメガネもズレている。一睡もしてないのか。

「ちょ・・・上原さん大丈」 
藤田さんが目で合図してきた。声をかけるなということか。
了解。と軽く頷いて席につく

「井出さん、すいません。聞きたいことが」 
「今日は朝から絶好調だぜ」 
「すいません、井出さん」 
「っしゃ、バグ一個潰した」

ダメだこいつ。
 
リーダー以外とコミュニケーションを取ろうとしない。 
とりあえず、設計書が出来たか確認しないと・・・。 
俺は上原さんの方へ向かった。 


695 名前:1:2007/11/25(日) 01:10:51.08 ID:xZORwDLZ0
上原さんに声をかけようとしたが、俺の気配に気付いてないのか、
一心不乱にキーボードを叩いていた。 
というか、何故か半角カタカナで打っていた。それ読みにくいですよ、上原さん・・・ 
すると藤田さんが 
「上原ぁ!!」 
「は、はははは、は」 
「1くんが呼んでますよ」 
「あ、あ、あ、あ、お、おはよ、おはよう、ちわ」

ダメだこいつ。はやく寝かせないと 

702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 01:11:43.83 ID:J9fhyddq0
>>1には同情するが・・・ 
PGつらいつらいって言われるけど、ここまで酷いとこなんて滅多にねぇよ・・・。 
これが普通とか書いてる奴は、相当終わってるとこに勤めてるんだな。 
700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 01:11:31.32 ID:2MMpS+Y80
>>1の会社はどこ? 
晒しても問題ないよね

>>700 
会社の所在と名前は明かせない。俺も仕事を失うのが怖い。すまない。
 

 
729 名前:1:2007/11/25(日) 01:16:37.01 ID:xZORwDLZ0
「設計書、できましたか?」 
「い、い、い、いえ、は、はい、い」

会話になっていない。それはそうだ。
難問の数学を1日中解いて書き上げてたようなもんだからな。 
頭もそりゃ死ぬ。

「わかりました。ありがとうございます」 
「1くん、ちょっと」 
藤田さんに呼ばれた。 
「設計書できてないみたいだから、今日は別の作業しなさい。
リーダーには私からも言っておくから」

ありがとう、藤田さん。 
やはりC♯の予習をしていてよかった。
概念は他の言語とほとんど一緒だから、どうにかなるだろう。 

710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 01:13:35.17 ID:6WVRYHkR0
>>1素朴な質問なんだけど、井出さんとか上原さん藤田さんとか仮名だよね? 
取引先の会社の人の名前とシンクロなんだが。
 
>>710 
仮名です。安心してくれ 
 
751 名前:1:2007/11/25(日) 01:22:14.96 ID:xZORwDLZ0
設計書を見てみる。 
どうやらこれは最後までやっているらしい。 
リーダーの基準がよくわからんな・・・。 
しかし画面系の処理なので、画面の作成から入らないといけない。 
これは思ったよりも時間がかかりそうだ。俺はHTMLの経験がない。 
リーダーがほうれんそうとか言ってたな。

と思ってたらリーダーが来た。 
「おはようございます」 
「リーダーおはヨーグルト!!」 
上原さん挨拶無し 
「おい上原ぁ!!」

またかよ 

754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/25(日) 01:23:08.84 ID:eQjyy5KS0
おはヨーグルトって発言したやつ誰だよ、らっきょか?www

 
779 名前:1:2007/11/25(日) 01:27:09.72 ID:xZORwDLZ0
ヨーグルトは井出さんです。 

「おまえ上司が出社したのに挨拶もできんのか!!」 
上原さんはきょどっているが、声が出てない 
「聞いてんのか!」 
声が出てない 
「おい、聞いてんのか!?」 
「は、は、は、は」 
「朝からお前怒鳴るの疲れるんだよ。次から挨拶しろよ」 
「は、は、は」 
この状況で聞きに行くのかよ・・・。 

 
811 名前:1:2007/11/25(日) 01:33:07.05 ID:xZORwDLZ0
あ、ちなみに明日は仕事も無しで予定もない。 

しかし聞かないと話にならない。 
「すいません」 
「なんだよ」 
声をかけて思ったが、設計書が出来てないと言ったらまたややこしくなるな 
「今日は気分を変えようと思って」 
「そんなの知らんよ。VBだろ、今は」 
「いえ、C♯の方を」 
「おまえ、あんま仕事を転回させんほうが良いぞ。頭が回らなくなるから」 
「いえ、えっと」 
「なんだよ!!!文句あんのか!!」

出た

「リーダー、VBの方は設計書がまだちょっと・・・なので、C♯の方が」 
藤田さん、それは 
「上原ぁ!!!」 
「は巨人のエース」

井出さんありがとう 

 
838 名前:1:2007/11/25(日) 01:38:11.42 ID:xZORwDLZ0
「井出、お前さっき面白かったぞw」 
「どうもw」 
「で、なんだっけ?」

人の話聞けよ

「C♯に挑戦しようかなって思うんですけど」 
「あぁいいよ。設計書できても、C♯完成させろよ。でないと頭回らんから」 
「はい、わかりました。ですが、C♯の方はHTMLの組み込みがありまして」 
「で?」 
「HTMLの経験が無いので、少し辛いなと・・・」 
「知らんよ。辛くてもみんなやってんだから、お前もやれ」 
「・・・はい」

これで残業地獄のフラグが立った。 

856 名前:1:2007/11/25(日) 01:42:20.93 ID:xZORwDLZ0
席につく。 
HTMLは簡単なやつなら作れるが、複雑なものになるとはっきり言って太刀打ちできん。 
質問するにしても、リーダーはどうせ 
「上原に聞け」 
だからな。参考書でもないとやっとれんぞ。 
本棚に向かう。

「おい、なにやってんだ」 
「いえ、HTMLの参考書がないかなと」 
「ないよ。てか、今俺が使ってるから諦めろ」

なんなんだこいつは。
リーダーのくせに参考書が無いと仕事できんのか(普通?)
つか一冊しかないのな・・・。 
席につこうとしたが藤田さんが 
「社長に相談してみるといいよ。参考書なら会社の経費で買えると思うから」

おぉ・・・さすが藤田さん 


870 名前:1:2007/11/25(日) 01:47:48.90 ID:xZORwDLZ0
「藤田ぁ、おまえ新人を甘やかしたらダメだろ?
自力でなんとかする癖つけさせないと、いつまでも甘ったれだぞ」

参考書買うだけだろ・・・

「ハハハ、すいません。でも、納期間近ですし、効率上げた方がいいじゃないですかw」 
「まーそれも」 
リーダーが井出さんを見る。井出さんがニヤっと笑い 
「ソーダ割り」 
リーダー手を叩いて大爆笑。井出さんすごいね、はいはい・・・

俺は社長室に向かった。 
ノックする。 
「すいません、社長」 
「おー1くんか! どうだ、仕事は。やっぱ辛いか?」 
辛いが 
「いえ、大丈夫です、それより」 
社長は良い人なんだが・・・たぶん。 

896 名前:1:2007/11/25(日) 01:53:35.86 ID:xZORwDLZ0
「HTMLの勉強が必要なので参考書を買いたいんです。 
 藤田さんが、参考書なら会社の経費で買えると」 
「おーそうか。勉強熱心だなw ほれ、持ってけ」 
と財布から諭吉を1枚手渡してきた。多すぎるだろ・・・ 
「おつりは要らないから。おいしいものでも食べなさい」 
「あ・・・ありがとうございます・・・」

ポケットマネーで万札か・・・。 
というわけで、俺は近くに本屋に向かい、HTMLの参考書を買うことにした。 
しかし、そこには何故か上原さんが居た。ホントに大丈夫かこの人・・・ 

 
914 名前:1:2007/11/25(日) 01:58:32.66 ID:xZORwDLZ0
寝る人多いな。やっぱ時間帯がまずかったか・・・。 
明日立てればよかったかな。 

「あ、あの・・・上原さん・・・なんでここに?」 
「ML・・・ML・・・」 
聞こえてない。しかしなんだこの呟きは。 
「上原さん」 
「あ、あ、あ、あ、あ、あここここ、こんに」 
「こんにちは。なんで本屋に居るんですか?寝た方がいいですよ」 
「い、え、え、あ、あ、あの、H、H、H」 
発言がやばい 
「H、H」 
「HTMLですか?」 
「そそそそ、そうです」 
何で? 
まぁいいや。とりあえず俺は本を買い、会社に戻った。すると 
「おい、1。上原は?」 
「本屋に居ましたが」 
「あぁ?」

また何かさせたのかコイツ 

945 名前:1:2007/11/25(日) 02:04:51.25 ID:xZORwDLZ0
「おまえその本は?」 
社長のポケットマネーです 
「会社の経費で買いました」 
「はぁ?上原に買ってくるように俺は命じたぞ。しかもこの俺のポケットマネーで」 
な、なんだって・・・。こいつどこまで腐ってるんだ・・・。 
「いえ、あの・・・上原さんはパシリじゃ」 
リーダーの顔が歪んでいくその瞬間 
「パシフィックリーグ!!略してパシリ!!」 
ごめんね、井出さん 
すると上原さんが帰ってきた。

「あ、あ、あ、あり、ままま、しし」 
「おい上原ぁ!!!お前が遅いから1が買ってきただろうが!金返せよ!!!」 
もうダメだこいつは。 
俺はここで時間をロスするわけにはいかん。早く画面を作らないと今日帰れないぞ 


963 名前:1:2007/11/25(日) 02:09:41.33 ID:xZORwDLZ0
あー次スレ立ったか。 
俺は元気だから次スレに行ってしまうか。
というか、割と長くなるな・・・。文章書くの苦手でホントすまん 

とりあえずこのスレはスペックだけ書いて落とすか 

リーダー 
年齢:30半ばぐらい 
髪型:角刈り・眉毛が濃い 
体型:ちょいピザ 

井出さん 
年齢:30前後 
髪型:坊主・顔が濃い 
体型:普通。少し痩せ気味かも 

藤田さん 
年齢:29 
髪型:パーマ。福山雅治みたいな感じ。フツメンではない 
体型:痩せ型。 

上原さん 
年齢:30前後 
髪型:ワケわからん。ミディアムで寝癖が凄い 
体型:痩せ型 

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない【その2】





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2010-04-23